柚木麻子さん著 「BUTTER」のファンアートです。

原裕菜さんの装画に惹かれて柚木麻子さんの「BUTTER」を読みました。
柚木麻子さんの著書は「ナイルパーチの女子会」や「終点のあの子」など、
女性同士の関係性を描いた話がめちゃめちゃ好きで、今回もとっても面白かったです。
この絵は溶けたバターの海にのまれているイメージで描きました。

作中にバターが何度も何度も出てくるのが印象的なので、
絵も人物よりバターの黄色が先に目が入るように、人は小さめに描きました。
また、バターは乳製品で牛乳からできるため、背景の形は牛の模様っぽくなるように意識しました。

先日マザー牧場に遊びに行った時に牛の乳搾りを見たのですが、
思ったより牛が大きくて(2メートル以上あった)、
においも強く、牛乳も勢いよく出るし、生々しくて強いな、と感じました。

小説もそんな生々しい強さがあったので、
それを自分の絵で描けないかな、と思いつつ牛のイメージを入れることにしました。
人物も牛の白と黒で描いてます。

また、あんまり華奢な女の子だと小説の生々しさに合わないので、
いつもより少しだけ肉付きのいい女性を描きました。
若干腕をムチっとさせて、あごのあたりもゆったりさせました。
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